お気に入りのジュエリーが、なんだかくすんできてしまった。そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。 せっかく手に入れたジュエリー、正しくお手入れして長く輝きを楽しみたいですよね。
そこで今回は、ご家庭でできるお手入れ方法から、専門店での本格的なケアまでご紹介します。
ジュエリーの種類別のお手入れ方法も解説しますので、ぜひお気に入りのジュエリーに合ったケアをしてみてくださいね。
日常的にできる簡単なお手入れ方法
使用した後のジュエリーには、細かいほこりや汗、皮脂など目に見えない汚れが付着しています。
そのままにしていると、金属と反応して酸化し黒ずみの原因となったり、汚れが定着し本来の輝きが失われる原因となります。
使用後はなるべく早く、乾いた柔らかい布で全体を拭きとってから保管しましょう。
身につける際の注意点
化粧品や香水、ヘアスプレーなどの成分がジュエリーにふれると変色の原因となることがあります。
ジュエリーはお化粧などの身だしなみが終わってからつけましょう。
また、繊細なジュエリーが洋服に引っかかって破損しないよう、着替えが終わってからつけることをおすすめします。
ジュエリーの種類によって、水や洗剤、衝撃などに弱いものがあります。掃除や料理などの家事をするときや、入浴するときはなるべく外すようにしましょう。
本格的なケア
ご自宅でできるクリーニング
ジュエリーのなかには、水や洗剤で洗えるものがあります。
ゴールドやプラチナ、ダイヤモンドやモアサナイトなどのジュエリーを汚してしまった場合には、ぬるま湯に中性洗剤を数滴溶かしたものに数分浸け置き、柔らかいブラシで洗ってください。汚れが落ちたら必ず真水ですすぎ、乾いた布でふいて仕上げます。
ジュエリーの種類によっては水や洗剤が使用できませんので、詳しくは後述する種類別のお手入れ方法を参考になさってください。
超音波洗浄機のご使用について
最近は数千円ほどの超音波洗浄機が市販されているため、ジュエリーのお手入れに使用される方も増えています。
超音波洗浄機は振動によって汚れをはがす仕組みですが、ジュエリーにはこの振動に弱い性質のものがあり、相性の悪いジュエリーを超音波洗浄機に入れると傷が付いたり割れたりする場合があります。
必ず、超音波洗浄機が使用可能なジュエリーか確認の上使うようにしましょう。
専門店でのクリーニング
お手入れの方法が分からない場合は、専門店にクリーニングを任せましょう。汚れの状態に合わせてメンテナンスしてくれます。また、希望すれば研磨をしてくれるため、購入時のような輝きを取り戻すことが可能です。
ジュエリーを購入された店舗に依頼するのが一番確実ですが、他店購入品のメンテナンスを受け付けているジュエリーショップもありますので、お近くのお店に問い合わせてみてもよいでしょう。
専門店への持ち込み修理
お気に入りのジュエリーを愛用していると、チェーンが切れてしまったり、傷がついてしまうなど、修理が必要になる場合もあるでしょう。
多くのお店では、購入後一定期間の保障がついていますので、まずは購入店へ相談しましょう。
なおBrillarでは、お買い上げから1年以上経過したジュエリーにつきましては永年無料でクリーニング・新品仕上げを承っているほか、±3号以内のサイズ直しや修理に対応しております。素材によっては、ご注文日から1年間は無料サイズ直しや修理を承れるアイテムもございます。
- 素材がピンクゴールドのリングにつきましては、金属の性質上サイズ直しの範囲を最大±1号までとさせていただきます。詳しくはメンテナンスサービスのページをご確認ください。
宝石別のお手入れ方法
ダイヤモンドのお手入れ方法
ダイヤモンドや、組成が全く同一である人工ダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)は、硬く傷に強いですが、油が付着しやすいという性質をもっています。
結婚指輪などは日常的に身に着けていると皮脂が付着しますので、定期的に洗浄しましょう。中性洗剤を数滴とかしたぬるま湯に浸け、やわらかいブラシで汚れを落とします。仕上げに真水でよくすすぎ、乾いた布で拭きましょう。
ダイヤモンドは超音波洗浄機の利用が可能なジュエリーですが、セッティングが甘かったり、隣り合う石とぶつかるような形状の場合には傷めてしまう可能性があるので注意が必要です。
モアサナイトのお手入れ方法
モアサナイトは、ダイヤモンドの2.5 倍もの煌めき(ファイア)を放つとされている、人工的に作られた宝石です。ダイヤモンドが油脂を吸着しやすいのに対し、モアサナイトは油脂を寄せ付けにくいため、クリーニングをしなくても輝きが曇らず、長く持続するというメリットがあります。
汚してしまった場合には、ダイヤモンドと同じく中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸け、柔らかいブラシで洗いましょう。また、モアサナイトは衝撃に強いため超音波洗浄機を利用したクリーニングも可能です。
パールのお手入れ方法
パールは、汗や汚れに弱くデリケートな素材です。洗剤や水につけるのも良くありません。乾いた布で拭いてお手入れしましょう。超音波洗浄機の使用も不可です。
硬いものとぶつかると傷がつき、光沢が損なわれるので保管にも注意しましょう。
パールネックレスの場合には、糸切れを防ぐため数年に一度糸替えをします。
ゴールドのお手入れ方法
ゴールドは錆びにくい性質をもっていますので、ダイヤモンドと同じく、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸け、柔らかいブラシでクリーニングが可能です。
市販されているジュエリー用のクリーニングクロスも使用できます。
ホワイトゴールド・イエローゴールド・ピンクゴールドなど、配合の違いがありますが、どれも同様のお手入れが可能です。ただし純度が高いほど傷つきやすいため、純金である24Kは強くこすらず優しく拭う程度にしましょう。18K以下は柔らかいブラシで軽く洗っても大丈夫です。
プラチナのお手入れ方法
プラチナは安定した錆びにくい素材なので、水洗いすることが可能です。ダイヤモンドやゴールドと同様に、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸け、柔らかいブラシでクリーニングしましょう。超音波洗浄機の使用も可能です。
小傷や変色が気になる場合は、市販されているジュエリー用のクリーニングクロスを使用すると輝きが戻ります。
一般的なプラチナはゴールドに比べると変形しやすいため、重いものを持つ際や運動時には外すことをお勧めします。ただし「プラチナ鍛造」という衝撃に強いプラチナ素材もありますので、使用環境に合わせてプラチナ鍛造ジュエリーも検討してみてください。
メンテナンス性に優れたジュエリーって?
大切な記念の品である婚約指輪や毎日身につける結婚指輪など、なるべく手間をかけずに変わらず輝くジュエリーを楽しみたいという方は、メンテナンス性に優れたジュエリーを選ぶのもおすすめです。
モアサナイトは、衝撃への強さ・割れにくさを表す「靭性( じんせい)」において非常に優れており、傷ついたり欠けたりしづらい性質をもっています。また、ダイヤモンドに比べ油脂で汚れにくく、自宅で簡単にクリーニングできるため、日常使いに向いている宝石と言えます。
地金の素材も、シルバーよりK10、K10よりもK18、プラチナといった変色しにくく耐久性や強度に優れた地金を選ぶと長く輝きを楽しむことができます。
ダイヤモンドにも負けない輝きを、日常的に楽しんでみてはいかがでしょうか。