ファンシーシェイプとは?
ダイヤモンドのカッティングスタイルの中でも、円形のスタンダードな「ラウンドブリリアントカット」以外の形に研磨されたものを「ファンシーシェイプ」と呼びます。
ファンシーシェイプには、オーバルカットやマーキスカット、プリンセスカット、ハートシェイプカットなど、たくさんの種類があります。
ファンシーシェイプの魅力は、なんといってもデザイン性の高さ。
型にはまらない美しさで、遊び心を引き立ててくれるような、細かいキラキラとした輝きが美しく、婚約指輪としても人気があります。
同じカットの物でも、シャープでキリッとしたラインのものや、丸びを帯びてやわらかいシルエットのものなど、職人が元の原石の特徴をどのように活かすかによって、シェイプのニュアンスは全く異なります。
Brillarについて
Brillar(ブリジャール)は、2017年に日本初のモアナサイト専門ジュエリーブランドとして事業をスタートしました。アメリカではすでに結婚指輪に選ばれるほど知名度があったものの、当時日本ではあまり普及していなかったモアナサイト。Brillarの創業後、サステナブルジュエリーとして話題を呼んでいます。
モアナサイトは、宇宙からやってきた隕石の中から発見された、ダイヤモンドと非常によく似た特性を持つ宝石。地球上ではほとんど産出されない宝石でしたが、1998年にアメリカで人工モアサナイトの製造が成功して以降、人工宝石として市場に出回ることになります。
人工宝石は、天然石と違い採掘に大量のエネルギーを使うこともなく、紛争や児童労働の種にもならないことから、サスティナブルな装飾品として注目されています。また、人工的に製造しているため供給が安定しており、大きなカラットの石やファンシーシェイプもお手頃に手に入るのもモアナサイトの大きな魅力です。
消費者自らが物の価値を見極めて、自分に合う商品を選べる現代だからこそ、その宝石の価値も固定観念でなく、個人個人の目で見て選択してほしい。
そして、眺めるだけで幸せな気持ちになれるような宝石の輝きを、たくさんの人に体験してほしい。
そんな想いから、Brillarは誕生しました。
モアサナイトは、同程度のグレードのダイヤモンドと比べて価格帯が約10分の1であるため、ファンシーシェイプにも思い切って挑戦できます。そんな理由から、Brillarではファンシーシェイプを購入するお客さまの比率が非常に高くなっています。
そこで今回は、熟練職人による手作業の研磨でカットされたBrillarのファンシーシェイプジュエリーとともに、それぞれのカットをご紹介します。
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プリンセスカット
ファンシーシェイプにはさまざまな種類のカットがありますが、今回はそれぞれのカットの特徴についてご紹介します。
プリンセスカットは、76箇所のファセットがある、正方形デザインのブリリアントカットです。
プリンセスカットの特徴は、カット面の数が多く、非常に繊細で細かいカット面をしていること。カット面が多いことで独特の輝きを放ち、気品のある印象を持たせてくれます。原石の厚みを活かしたカット方法で、他のカット方法よりも研磨ロスが少なく、上から眺めた時のキラキラと輝く光のバランスの良さが大きな魅力です。
実は、モアサナイトはプリズムの輝きを示すファイア(光の屈折による分散光)において、ダイヤモンドの2.5倍もの強さを持っています。
カット面の多いブリリアントカットは、そんなモアサナイトの輝きの強さをさらに活かすことのできるカットとも言えます。
また、角がとがっているため、欠けてしまいやすいのがプリンセスカットの欠点ですが、欠けにくさを表す「靭(じん)性」においてダイヤモンドよりも優れているモアサナイトは、よりプリンセスカットに向いている宝石でもあるのです。
プリンセスカットの「プリンセス」にはその名の通り、女王や王妃といった意味があるため、女性向けのカットとして人気があり、日本では婚約者に贈る指輪としても好まれています。
Brillarでは、そのシャープな形状からメンズジュエリーのセンターストーンとしても密かに人気のカットです。
プリンセスカットを使ったBrillarで人気のジュエリーは、こちらのプリンセスカットネックレス。プリンセスカットの美しさを引き立てるシンプルなネックレスが首元を華やかにしてくれます。
エメラルドカット
エメラルドカットは他のカットよりもカット面が少なく、透明感や宝石本来が持っている輝きを楽しめます。
一般的に結婚指輪に使用されている、丸みを帯びたカット方法を「ラウンドブリリアンカット」と呼びますが、エメラルドカットはラウンドブリリアントカットに対し、側面から見た時にアウトラインの平行な面が段状に見える、「ステップカット」という研磨方法を用いています。
ステップカットは平らな面が大きいため、宝石に含まれる不純物など(インクルージョン)が目立ってしまいやすいという特徴があります。そのため、ステップカットの場合は透明度の高く不純物の少ない宝石を使うのがマスト。例えば、グレードが低く不純物の多いダイヤモンドよりも、最高グレードのモアサナイトの方がずっと綺麗に見えます。
平行にファセットを配置することによって、宝石の上方部分(テーブル)の面積が広くなり、宝石の存在感がグッと増します。
イメージ的には、クラシカルな印象のエメラルドカットですが、凛とした輝きが魅力で、昔の貴族の間では王妃に贈る指輪として好まれていたようです。
素材の良さを活かしたカット方法で、破損リスクが少ない点も魅力のひとつ。
上品な雰囲気や大人っぽい雰囲気を演出したい方にもおすすめのカットです。
エメラルドカットを使ったBrillarで人気のジュエリーは、こちらのエメラルドカットヘイローネックレス。エメラルドカットをぐるりと石で囲んだヘイローデザインは、パーティーなどのシーンでも日常使いにも活躍すること間違いなしです。
オーバルカット
オーバルカットとは、その名の通りラウンドブリリアントを楕円状にしたシェイプのこと。
その優美な形状は、女性らしく上品な雰囲気を演出してくれます。
また、オーバルと一口に言っても、丸みのあるオーバルカットから細長いものまで形状は様々です。
縦長のセンターストーンとして指輪にあしらえば指を細く長く見せてくれる効果も。
オーバルカットの歴史は古く、12世紀初頭からその存在が確認されています。気品と存在感のあるカットです。
オーバルカットで人気なのは、こちらのヘイローリング。ヘイローはセンターストーンを大きく見せてくれる人気のデザインです。
クッションカット
クッションと聞いて、ソファのクッションや枕(ピロー)を想像する方も多いのではないでしょうか。
クッションカットはその名の通り、まるでクッションや枕のような、ふんわりと丸みを帯びた四角い形をしています。
シャープな印象の中にも、女性的な柔らかさや優しさが感じられるシェイプとして人気の形です。
海外セレブの間では、スクエアカットよりの四角いシェイプが好まれる傾向にありますが、日本人女性の柔らかくて丸みのある指には、クッションカットのリングが相性抜群。
また、クッションカットもブリリアントカットのひとつなので、モアサナイトの強い輝きをより楽しめるカットです。
キラキラと細かく輝く宝石がお好みの方や、ラウンド以外の形も試してみたいという方におすすめです。
こちらは、アーム部分にイエローゴールドを、ヘイロー部分にホワイトゴールドを使ったツートンリング。シンプルなゴールドのリングに大きなヘイローが映えるアイテムです。
ハートシェイプ
ハートシェイプは、乙女心をくすぐる愛らしいハート型で、幸福や愛の象徴とも言われていることから、婚約指輪にも人気です。
また、ハートシェイプは結婚指輪との重ね付けもしやすく、シンプルな結婚指輪のさりげないアクセントに。
ハートシェイプは職人の技量が問われる分、天然石においてはなかなかお目にかかることのできないカットですが、モアサナイトなら大きなハートシェイプも夢ではありません。
ハートシェイプもブリリアントカットのひとつですので、モアサナイトの強い輝きも同時に楽しめます。
フォーマルなシーンだけでなくカジュアルなコーディネートにも相性バッチリで、幅広いコーディネートをお楽しみいただけます。
こちらは、ハートシェイプのセンターストーンにテーパードバゲットカットのサイドストーンを添えたリング。ブリリアントカットのハートシェイプに、透明感のあるバゲットカットは相性ピッタリの組み合わせです。
マーキスカット
マーキスカットは、緩やかでまるで小舟のような優雅な曲線と尖った両端で、エレガントさとシャープさどちらも兼ね備えたカット方法です。
マーキスはフランス語で「侯爵」という意味をもっています。
18世紀に、フランスのファッションリーダーとして知られるポンパドール婦人が、侯爵の称号を得て飛躍した時代に流行ったカット方法だったことから、「マーキスカット」と名づけられました。
小粒でありながらも、強い輝き度合いを誇り、小粒であることを感じさせない存在感があります。
マーキスカットはラウンドに比べると、ラグビーボールのように縦に長さがある分、同じカラット数でも大きく見えて、指も細く見える点も魅力のひとつです。
先端がとがっているため欠けやすいのが弱点のマーキスカットですが、靭性が優れており、お値段の手ごろなモアサナイトなら挑戦してみたい!という方にも人気のシェイプです。
バゲットカットで人気なのは、花占いをイメージしたこちらの「フラワー フォーチュンテリング リング」。贅沢にマーキスカットを9個も使用したリングです。
ペアシェイプ
ペアシェイプは、丸みのある女性らしい曲線とシャープさを合わせもつ、まるでしずくのような優美さを感じるフォルムが魅力です。
女神の涙のしずくのような美しさから「ティアドロップ」とも呼ばれています。
ペアシェイプもマーキスカットと同様に、縦に長さがある分、ラウンドと比べると他のカラット数でも大きく見えます。
また、リングの場合は尖っている部分を爪方向に向けて付けることで、手元をほっそり長く、綺麗に見せてくれる効果もあります。
こちらのペアシェイプヘイローリングは、Brillar創業当初からの人気商品。指を長く見せてくれるペアシェイプの特徴を活かした華やかなリングです。
ラディアントカット
ラディアントカットは、四隅がカットされた四角い形の優雅でエレガントな印象を与える、細かいキラキラが特徴的なカット方法です。
ラディアントには、華やか、光を放つ、明るく輝くという意味があり、婚約指輪としてもふさわしく、人気のあるシェイプです。
形は、正方形や長方形のものなど、それぞれ長さが異なり、大きさが違うだけでもそれぞれ違った個性を演出してくれます。
細かい輝きが美しく、また、四隅のシャープなラインがスマートで気品のある印象を与えます。
ラディアントカットは、日本ではなかなか目にすることのないカットのひとつで、この後ご紹介するアッシャーカットとともに、Brillarではスタッフ人気ナンバーワンのカットとなっています。
ラディアントカットの人気商品はこちらのピアス。スクエアに近いラディアントカットを施したイエローモアサナイトを使ったピアスは、耳元で抜群の存在感を発揮します。
アッシャーカット
アッシャーカットは、「エメラルドカット」を正方形にしたような形で、エメラルドカットと同様に、アウトラインが平行な面が段状に見える「ステップカット」という研磨方法を用いています。
角がカットされて8角形になっており、階段状になっているラインが内側までしっかりと見える分、透明度は格別です。
ブリリアントカットのような細かいキラキラ感は感じられませんが、宝石の上方部分(テーブル)の面積が広い分、究極の透明感を放ち、キラリとした煌めきが神秘的で上品さを感じさせます。
アッシャーカットをふんだんに使ったこちらのエタニティリングは、シンプルながらも人と被らないとっておきのアイテムとしてお使いいただけます。モアサナイトは油を寄せ付けず、皮脂で曇ることもあまりないため、結婚指輪としても人気です。
まとめ
デザイン性が高くて個性的な輝きが魅力的なファンシーシェイプ。
見た目の存在感だけでなく、身につける女性の見えない内面までしっかりと引き立ててくれるのがファンシーシェイプの魅力です。
Brillarでは、バリエーション豊かなモアサナイトのジュエリーをご用意しております。商品一覧からシェイプごとにフィルターをかけることもできるので、ぜひこちらから、お目当てのシェイプのデザインを見てみてくださいね。
ぜひ、自分好みのジュエリーを見つけて、美しさや自分らしさを最大限に引き出してください。